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のと推論されるに至った。この前提の下で、母集団の計測回転数/計算回転数を標本データから次式を用い95%の信頼度を期待し推定する作業を行った。

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表4.9の実測回転数/計算回転数データから、
データ平均値=1.001 標準偏差値:0.016
データ数=27
標準偏差値から求めた分散=0.00025
95%信頼区間とした場合のt一分布=2.056
以上の数値を(1)(2)(3)式に用いた結果、次の値が得られた。
最小の計測回転数/計算回転数=0.963
最大の計測回転数/計算回転数:1.039
この結果から母集団の計測回転数/計算回転数はO.963〜1,039と推定された。
?ピーク応力実測値/計算値比の考察
表4.9の結果、平均値=0.95 最大値:1.61 最小値=0.50 標準偏差値=0.224となった。
実測値が計算値を上回ったデータ、即ち値が1.0を越えたものは27例中の9例にあったが、このうち1.61の1例を除けば、残りは1.3以下であり、かつ許容値fcの70%以下であることを考慮するならば、問題視すべき値ではなかった。
基本的には、6次の共振回転数範囲には回転計に連続使用禁止の表示を行っているのが実情であり、今後とも表示が望ましいと思量された。
表4.10によれば、平均値を95%信頼区間で推定した場合の分布では、μmax+2s以下の領域で標本データは96.3%含まれていた。
?許容応力計算値/fc 実測値/fc
表4.9に示すとおり
計算値/fcの平均値=35.6% 標準偏差値=15.33%
実測値/fcの平均値=31.2% 標準偏差値=12.28%
いずれの場合も許容値fcに対して、余裕を見込んで設計が行われている傾向が伺えた。

 

4.6.3 中速弾性継手つき機関グループ
(1)データ
既述「4.2検討資料の収集について?」の調査項目に従い、他のグループ同様に、参加主機関製造場委員から提出のあった標本資料20個の主機関要目を表4.11に、これらの軸系要目を表4.12に示す。
個々のデータは、報告書末尾「7参考資料」にまとめた。

 

 

 

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